CEマークなど海外規格対応 取扱説明書(マニュアル)の作成
*この記事は、2022年06月27日に公開された記事です。
製品の取扱説明書(マニュアル)の作成は、ユーザーに情報提供を行うための文書です。
欧州CEマークをはじめ、世界各国では、法令や規格で様々なことが要求されており、ユーザーに対する情報提供手段として、重要な役割を果たすものとして位置付けられております。
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海外向けに取扱説明書を作成するためには、その製品にかかる法令/規格の要求内容、リスクアセスメントなどを含めなければなりません。
特に、リスクアセスメント結果として、使用上の情報、残留リスクへの対応としてユーザーに情報提供することで安全性を担うとしたものは製品安全上、企業防衛のためにも重要なファクターです。
海外の製品安全対応は、日本国内向けとは異なるものと思っておくべきだと思います。
1. 取扱説明書の関連規格(IEC/IEEE 82079-1、ISO 20607)
取扱説明書の関連規格を2つご紹介します。
1つ目は、国際規格では、IEC/IEEE 82079-1「製品の使用情報(使用説明)の作成-第1部:原則及び一般要求事項」が発行されており、取扱説明書のコンセプト、安全関連情報、文書構成、視覚化などが規定されております。
ISO、IEC、IEEEの3つの規格団体が協力して制定された規格であり、様々な製品をカバーするために制定された取扱説明書に関する規格です。
2つ目は、ISO 20607「機械類の安全性-取扱説明書-起草のための一般原則」です。
機械製品では、ISO 12100のリスクアセスメントの規格があり、その規格の中でもユーザーへの情報提供について規定されております。
特に機械製品に特化して定められた取扱説明書の規格として、ISO 20607「機械類の安全性-取扱説明書-起草のための一般原則」が定められました。
ISO 20607で扱う取扱説明書は、専門家および/または非専門家のユーザーを対象としております。
取扱説明書は、機械を使用するための情報として重要な位置付けであり、本規格は、IEC /IEEE 82079-1よりも、具体的な機械の安全について規定しております。
取扱説明書は、テキスト文、単語、標識、信号、記号、図などを使用した構成で、ユーザーに情報を伝達するために適切に作成しなければならないことになっております。
2. 製品安全のための取扱説明書
CEマーキングでは、該当法令/各規格で取扱説明書に記載しなければならないことが要求されております。
また、リスクアセスメント、製品構造評価、試験などの検証結果からユーザーへの情報提供も行わなければなりません。
ただ単に、製品の使い方だけでなく、製品安全に係る情報提供も含めなければならないとされている上に、さらにユーザーが読みやすいように作成されていることまで配慮しなければならないため、非常に労力がかかる作業になります。
このため、できる限り、取扱説明書の作成は、プロジェクトの最初の段階から取り掛かることをお勧め致します。
3. イーエムテクノロジーの取扱説明書作成サービス
イーエムテクノロジーでは、海外規格対応の取扱説明書作成サービスを行っております。
法令/規格で要求される製品安全、リスクアセスメントを含め、どのような内容をどこに書くべきか?お客様の製品機能やユーザー行動をヒアリングさせて頂き、製品の使い方を理解して作成しております。
最終的には、技術英語に精通した専門スタッフが、英文などに翻訳したものを納入させて頂いております。
取扱説明書の作成作業は、どのような内容をどこに記載しなければならないのか?を理解して行わなければならないため、非常に労力がかかる作業です。
イーエムテクノロジーでは、専門スタッフが取扱説明書を添削/作成しており、手間のかかる作業をお客様に代わって行います。
是非、イーエムテクノロジーのCEマーキング評価サービスに併せてご利用下さい。
お見積りは無料ですので、ご連絡頂ければと思います。
お客様のご要望に応じた技術サービスを提供しておりますので、お客様にカスタマイズした技術サービスをお見積り致します。
また、イーエムテクノロジーでは、お客様へご迷惑になるようなメール、営業電話等は行っておりませんので、ご相談ごとがございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
【イーエムテクノロジー株式会社 技術部】