CEマーキングの対象になる製品
*この記事は、2022年03月11日に公開された記事です。
今回は、CEマーキングの対象となる製品と対象にならない製品について、EU法令との関係を踏まえて、ご紹介していきたいと思います。
<コンテンツ一覧>
1. CEマークの対象になる製品
欧州の製品安全にかかる法律の枠組みとして構築された「CEマーキング」という制度ですが、現在CEマーキングにかかる法令は25種類あります。
CEマーキングのEU法令一覧については、こちらの記事をご覧になって下さい。
これらのEU法令のうち、お客様の製品に該当すると判断された法令に対して、製造者は適合性を確認し証明しなければなりません。
お客様の製品がその法令に該当するものなのかどうかについては、指令原文にある適用範囲や用語の定義などを読んで、製造者自らが判断することになっております。
EU当局が該当する指令であると判断されるものに対して、製造者の都合だけで非該当と勝手に判断してしまうと法令違反となり、罰則の対象になってしまいますから、この法令判断については、重要なポイントになることを重んじておくべきです。
また、お客様の製品にもよりますが、これらのEU法令のうち、複数の法令が適用されることも多くございます。
複数の法令が該当する場合、適用される法令毎に要求を満たす必要がありますので、どれか1つの法令を満たせばよいというわけではなく、全ての該当法令に適合しなければなりません。
該当法令に適合するためには、適切な規格を用いて評価/試験を行う必要があります。
製品構造に関わることが規格で要求されますので、できるだけ製品設計の初期段階からCE対応設計を盛り込んでいくことをお勧め致します。
すでに完成された製品をCE対応したいという場合は、適用法令や規格要求に対する技術対応について、当社までご相談下さい。
2. CEマークの対象にならない製品
一方で、CEマーキングが適用されない製品もあります。
現在のCEマーキングという法令制度は、「New Legislative Framework」という法律の枠組みで構築されたものですが、この法的枠組みでカバーされない特定用途に使用される製品(例えば、航空、宇宙、海運、軍事など)については、その分野の特定法令が適用されることになります。
また、CEマーキングには該当しない安全規制の対象とはならない消費者向け製品については、一般製品安全指令(GPSV)の対象となります。
3. イーエムテクノロジーのCEマーキング適合サポート
イーエムテクノロジーは、これまで欧州CEマーキング評価/試験について、これまで多くの実績がございます。
設計段階からCEマークに対応するための設計ポイントを適用される法令/規格に照らし合わせ、一つずつ技術的な解説を交えてお客様とプロジェクトを進めていきます。
イーエムテクノロジーでは、専門エンジニアたちがチームを組んで、お客様の状況に応じたカスタム性の高いサポート業務を行っておりますので、担当エンジニア一人の意見や解釈だけで判断されないことも当社サービスの特徴として挙げられます。
様々な疑問点が出てきて判断がつきにくい、解説がないとわかりにくい、自社の判断だけでよいのか不安があるなど、お客様のお困りごとに対して、CEマーキング専門の評価エンジニアたちがサポート致します。
イーエムテクノロジーは、第三者認証機関出身の経験豊富な専門エンジニア、過去事例や必要資料、評価/試験など、CEマーキング業務を進めるため業務体制を整えており、適格性と効率性の面で、他社にはない技術コンサルティングサービスをご提供しております。
また、お客様へご迷惑になるような営業電話等は行っておりませんので、ご相談ごとがございましたら、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
【イーエムテクノロジー株式会社 技術部】