圧力機器指令PED(2014/68/EU)とは
*この記事は、2022年10月07日に公開された記事です。
欧州CEマーキングのEU法令に、圧力機器指令というものがあります。
圧力機器指令PED(Pressure Equipment Directive)は、2014/68/EUで規定されており、圧力機器の設計/製造に対して定められた法律です。
圧力機器指令PED(2014/68/EU)では、産業用機械に用いられるエアータンクなどの容器、配管、接手、圧力用安全装置といったものを取り扱っており、圧力機器指令の適用対象になるのかどうか、また適合しているのかどうかといったことを確認、証明できるようにしておかなければなりません。
<コンテンツ一覧>
1. 圧力機器指令PED(2014/68/EU)の対象になる機器
圧力機器指令=(以下、PEDと呼ぶ。)の対象になる機器ですが、最高許容圧力PS=0.5[bar]を超える圧力機器に適用されます。
圧力が0.5[bar]以下の機器は圧力による重大なリスクがないため、適用対象外になります。
0.5[bar]=0.05[MPa]ですので、ほとんどのものがこのPEDに該当してくるものと認識しておくべきです。
PEDが適用される圧力機器とは、「容器(Vessel)」、「配管類(Piping)」、「安全アクセサリー(Safety Accessory)」、「圧力アクセサリー(Pressure Accessory)」、「アセンブリ(Assemblies)」が対象になります。
また、対象外となる機器についてもPEDに定められております。
例えば、自動車などの他の指令でカバーされるもの、パイプライン、水道供給網、軍事用途、原子力用途、船舶、飛行機、ロケットなどは、PEDの対象外として扱われます。
PEDは、圧力に関する安全性を取り扱う指令ですので、危険性が高いこともあり、対象外になる機器というのは自社だけで勝手に判断せず、認証機関やコンサル会社に相談することをおすすめ致します。
2. 圧力機器のカテゴリー
PEDの適用対象になる製品は、「容器」か、「ボイラー」か、「配管」か、扱われる流体状態が「ガス」か、「液体」か、危険性はあるかどうかによって、クラス分けされ、製品の圧力仕様や容積によって、適用されるカテゴリーが決定されます。
カテゴリーは1~4まであり、高いカテゴリーになるほど危険リスクが高い製品になります。それに加え、カテゴリー1以下のものには、「良好な技術対応SEP(Sound Engineering Practice)」というものもあります。
カテゴリー1以下のものは、製造者による自己宣言が認められておりますが、カテゴリー2以上になるものは、欧州認証機関NB(Notified Body)の認証が必要になります。
カテゴリーの判断も自社だけで判断するのは、とてもリスクがありますので、認証機関やコンサル会社に相談することをおすすめ致します。
3. イーエムテクノロジーのサービス
イーエムテクノロジーでは、圧力機器指令PED(2014/68/EU)の適合支援サービスを行っております。
製品がPEDの適用対象になるのかどうか、カテゴリーの確認などの調査、製造者による自己宣言の技術サポート、欧州認証機関との技術サポートなど、お客様のご要望に対する様々な支援サービスを取り扱っております。
ご相談、お見積りは無料ですので、お気軽にお声がけ頂ければと思います。
また、イーエムテクノロジーでは、お客様へご迷惑になるようなメール、営業電話等は行っておりませんので、ご相談ごとがございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
【イーエムテクノロジー株式会社 技術部】