日本国内向け製品を欧州CEマーキングに対応するためには

日本国内向け製品のCE対応

日本国内向け製品の欧州CEマーキング対応

 日本国内からEU域内へ製品を輸出する場合、EUの安全基準を満たしている製品であることを証明するものとして、CEマーキングに対応することが義務付けられております。

「今、日本国内向けに売っている製品をそのままEUで売ることはできないか?」というご質問を多くのお客様から頂きます。

まず最初に確認すべきものとしては、お客様の製品が、CEマーキングの「どの法令に該当するのか?」を判断するところからはじめます。

該当するEU指令、規格で要求される安全性を満たした構造になっているかどうかによって違ってきますが、大抵の場合は、日本国内向けのものからは設計変更を強いられるものと思って頂いたほうが良いかもしれません。

日本国内向け製品で、国際規格のISOやIEC規格、日本のJIS規格を満たしている製品の場合は、軽微な変更で済むこともありますが、そもそも日本と欧州では安全性に対する考え方、捉え方の違いがありますので、本来であれば、最初から欧州向けを意識して日本国内向け製品を設計するのが良いと思われます。

欧州以外の国でCEマーキングの効力はあるのか?

 また、「EU向けではないが、欧州基準の安全性をもつ製品として、顧客からCEマークが要求されている」というお話も多く聞きます。

「CEマークはEU以外の国でも有効なのか?」ということについてですが、CEマークは、欧州の法律基準を満たすマークですので、EU以外の国では無効となります。

例えば、アメリカ向けの製品にCEマークが表示してあるからといって、アメリカの技術基準を満たしているという証明にはなりません。

EU以外の国では、その国の安全基準があり、その基準に従うことになります。

その製品にもよりますが、国によっては、CEマークの安全基準がそのまま受け入れられている場合もあり、CEで用いた技術根拠が流用できるケースも多くあります。

CEマーク適合部品ばかりで構成された製品

 日本国内向け製品だが、CEマーク適合部品ばかりで構成した製品だから、CEマーク適合として扱ってもよいという解釈をされていることがありますが、これは間違った解釈です。

CE対応部品を使用して構成された製品であることはよいのですが、その製品自体の安全性については、CEマーキングで定められた該当法令/規格に基づき、きちんと評価されなければなりません。

 

弊社では、これまで欧州CEマーキングについて、多くの実績がございます。

認証機関出身の経験豊富な専門エンジニア、過去事例や必要資料、評価/試験の実施まで、CEマーキングに必要な業務遂行に特化しており、適格性と効率性の面で、他社にはない技術コンサルティングサービスをご提供しております。

当社は、コンサルティング会社ですので、お客様のご希望に沿うように具体的な作業、アドバイスを行っております。

いつでもお気軽にご相談下さい。

 

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2021年07月21日