EN60204-1 機械の安全性、電気機器
この規格は、交流AC 1000V、直流DC 1500Vを超えない公称電源電圧、及び200Hzを超えない公称周波数で作動する機械に含まれる電子・電気機器、その構成部品に適用されます。
一般の産業機械、工作機械などに広く適用される電気安全規格であり、電気試験以外にも電気機器に対する保護要求などが決められております。
EN60204-1にかかる評価/試験について
EN60204-1では、機械の電気機器に対して、電気安全に関わる製品構造、規格で要求される電気的仕様に対し、電気試験による検証を行わなければならないことになっております。
当社では、EN60204-1にかかる製品の構造評価、電気試験の実施、テストレポート、技術文書の作成など、首尾一貫したサービスを行っております。
(NEW) EN60204-1は、規格改訂が行われ、移行期間中に「EN60204-1:2018」への切替え対応が必要となります。
→ 詳しくはこちら「EN60204-1:2018 規格改訂について」
1. EN60204-1 構造評価・リスクアセスメントに関する技術サービス
EN60204-1では、電気安全に関する構造確認やリスクアセスメントの実施が要求されています。
製品設計が適切に行われ、EN60204-1にある要求事項を満たしているかどうか、また、どのようにすれば要求を満足できるのか?について、適合のための技術的なご相談、ご提案をさせて頂きます。
2. EN60204-1 電気試験サービス
EN60204-1で要求される電気試験に対する試験サービスを行っております。
当社では、全ての試験機材を保有しております。
当社製品安全試験エンジニア(iNARTE PS Engineer)が、試験からレポート作成まで行っております。
-
4.2項
使用部品が当該部品の使用温度条件内で使用されているかどうかの確認を行います。 -
8.2.8項
製品のアース導体に流れる漏洩電流を測定します。
漏れ電流値が10mAを超える場合は、対応措置が必要となります。 -
16.4項
定格ラベルに対して、入力電流及び電力が超えてないことを確認します。 -
18.2.2項 Test 1
電線の被覆損傷等により装置筐体へ地絡した場合、帯電した筐体への接触による感電から防止するため、保護接地接続が低抵抗で行われているかどうかを確認する試験です。 -
18.2.2項 Test 2
間接接触に対する自動電源遮断による保護措置の検証として、規定の時間内に自動電源遮断が行われるかどうかを確認する試験です。 -
18.3項
危険電圧回路において、電気機器の電線等が適切に絶縁されているかどうかを確認する試験です。 -
18.4項
危険電圧回路において、その機械の内部部品が適切な絶縁距離を持っているか確認する試験です。 -
18.5項
電源が断路された後も60Vを越える残留電圧を持つ充電部は、電源断路後5秒以内に60V以下に放電されるかどうかを確認する試験です。 -
18.6項
安全インターロックシステム、非常停止、安全スイッチ、ライトカーテン等の安全装置が機能的に働き、安全確保されることや再起動が防止されているかどうかを確認する試験です。 -
機械指令(2006/42/EC)では、1.7.4.2項の騒音測定騒音測定も要求されております。
規格によってはその他の安全試験要求があります。
当社サービスの特長
当社は、技術コンサルティング力・業務遂行力に力を入れています。
当社のサービスは、円滑な業務遂行のために必要な4つポリシーを当社サービスの特長としております。
-
1. 規格適合対策
当社エンジニア全員が、元認証機関やメーカーで実務実績者で構成されているため、お客様に高い技術対応能力を持ってプロジェクトを進めていくことが可能です。
規格に適合するための対策や、不適合箇所に対する対応策をご提案させて頂き、問題解決までお客様と一緒に進めていきます。 -
2. スケジュール管理
当社保有の試験機材で試験(EMC、電気試験など)を実施しているため、社内ワンストップで実施することが可能です。
日本全国、土日祝日・夜間対応
柔軟なスケジュール対応(ひっ迫した日程、急な予定変更にも柔軟に対応致します。) -
3. 実務の遂行能力
各専門分野のエンジニア達が主担当となり、業務を進めていきます。
当社では、お客様第一主義のもと、レスポンス力を重視しております。
業務を進めていく上で、お客様への素早く確実なレスポンス力を徹底し、業務を遂行致します。 -
4. ワンストップ
CEマーキングの各指令対応が当社ワンストップで行えます。
特に、機械指令、EMC指令、低電圧指令は同時適用されるケースが多く、当社ワンストップで行うことによりお客様にコストメリットが出てきます。
CEマーキング対応をお考えのお客様、ご相談ごとやお困りごとがあるお客様、当社が全面的に技術サポート致します。
詳しくは、当社までお問合せ下さい。
関連コラム「EN60204-1:2018 規格改訂について」