CEマーキングの業者選定、選び方


CEマーキング コンサル業者の選び方

インターネットで「CEマーキング」について検索してみると、CEマーキングの適合支援サービスを行っているコンサル会社がいくつも出てきます。

CEマークのコンサル会社では、「CEマーキングのことなら、なんでもお任せ下さい」と書いてあるだけで一体何が違うのか?、どの情報が正しくて、どこに頼むのがベストなのか?、正直、見極めが難しいという印象を受けるのではないでしょうか。

ここでは、CEマークのコンサル業者選定のポイントをご紹介します。

 

その1. CEマーキングの実務評価を行えるエンジニアがいるか?

CEマーキングは多様な製品をカバーするために、機械指令やEMC指令、低電圧指令など、20数種類の指令があります。

まず、重要なポイントですが、その業者内に「該当指令の実務を行えるエンジニアがいるかどうか?」です。

CEマーキングの実務では、製品の構造、回路設計などの技術的なやり取りが主になってきます。

このため、コンサル業者のエンジニアと、密に連携しながら進めていかなければなりません。

指令毎に専門性を備えたエンジニアに、「いつでも、直接聞ける」ということは、業務を進めていく上で、最も重要なポイントになります。

 

その2. 各指令に精通したエンジニアで構成された専門チームがあるか?

機械指令は機械専門のエンジニア、EMC指令では、EMC専門のエンジニア、低電圧指令では電気安全に精通したエンジニアというように、指令毎の専門エンジニアがチームを組んで、コンサルティングを行える会社が良いでしょう。

各指令に対応するためには、その分野に特化して精通していないと、正しい解釈で適合することはできません。

EU法令や規格を遵守するためには、分野毎に深く精通したエンジニアたちがチームを組んでコンサルティングを行うことです。

 

その3. 試験機材を保有していて、試験実務まで実施できるか?

例えば、EMC指令では指令の要求を満たすための証明方法として規格に基づくEMC試験を実施し、その試験結果をもって指令への適合性を証明するというやり方が一般的です。

コンサル業者を選定するにあたり、試験機材を保有しているかどうか?について確認しておきましょう。

試作段階で事前試験を行って、問題点を洗い出し、不適合対策を行っておくことでスムーズに適合することができます。

出荷直前になって、試験でNGとなった場合、設計変更しなければならないということになると、納期を延期せざるを得なくなり、機会損失となりかねません。

 

その4. ISO/IEC17025認定試験所では、コンサルティング行為が禁止されている。

ISO/IEC17025試験所プログラムで認定された第三者認定試験所は、コンサルティング行為を行うことを禁止されています。

本来、このような第三者認証機関とは中立的な立場で試験結果の合否のみを判定しなければならない独立機関であるため、試験依頼者であるメーカーに肩入れをするような行為は禁止されています。

ISO/IEC 17025:2017が、2017年11月に発行されましたが、この2017年版ではコンサルティング行為の禁止をより強く強調され、要求しており、試験所は試験のみを実施することが求められております。

このような認定された試験所では、顧客に対する具体的なアドバイスを行うことは禁止されています。

このように、試験所はOKかNGかの判断のみを行うところであり、規格を適合させるための助言等は行ってはいけないことになっております。

また、第三者認定試験所は、製造者義務として定められている技術文書作成の代行といった行為も禁止されています。

 

スムーズにCEマーク適合するために

CEマーキングのコンサルを外部委託するにしても、ムダな労力や費用をかけずに進めるためには、お客様自身がCEマーキングについてある程度の基礎を知って頂いた上で、コンサル会社を選定することが重要なポイントです。

当社では、CEマーキングの基礎を知って頂き、具体的な進め方をプランニングさせて頂いております。

ご相談、お見積りは無料ですので、お気軽にお問合せ下さい。

 

 

 

2018年09月20日