機械指令(2006/42/EC) 適合するための事前確認

機械指令(2006/42/EC)に適合するために必要な事前確認について

 欧州CEマーキングの機械指令(2006/42/EC)に適合するための事前確認について、ご紹介致します。

機械指令では、リスクアセスメントや、製品の安全構造といったものを指令や規格に基づき、評価/試験を行います。

 

機械指令の適合性評価に合格するためには

 機械指令の適合性評価を行った時に、大きな指摘事項が発覚した場合は、出荷/販売までに機械の改修が間に合わず、納期遅れとなってしまうかもしれません。
そこでまず、当社では適合性評価の事前確認として、設計段階から事前にご提案させて頂いている内容は、以下の2点になります。
・図面(電気回路図、部品リスト、油空圧回路図、その他機械関連図面等)をベースとした“図面検証業務”
・試作機又は類似機等をベースとした“事前構造確認業務”
これら事前確認の主なメリットは、適合性評価を実施する機械装置の設計段階、または製造を開始する段階で、前もって欧州機械指令に適合するように盛り込んでおくことができます。
具体的には、下記のような整合規格に対して事前に指摘事項を把握し、機械装置を設計/製作する段階で反映出来る事にあります。
(主な欧州機械指令の整合規格)
・EN ISO 12100:2010 (Safety of machinery - General principles for design - Risk assessment and risk reduction)
・EN 60204-1:2006/A1:2009 (Safety of machinery - Electrical equipment of machines - Part 1: General requirements)
・EN 60204-33:2011 (Safety of machinery - Electrical equipment of machines - Part 33: Requirements for semiconductor fabrication equipment) *半導体製造装置関連の電気安全規格
・EN ISO 13849-1:2015 (Safety of machinery - Safety-related parts of control systems - Part 1: General principles for design)
・EN ISO 13849-2:2012 (Safety of machinery - Safety-related parts of control systems - Part 2: Validation)
・EN ISO 13850:2015 (Safety of machinery - Emergency stop function - Principles for design)
・EN ISO 13855:2010 (Safety of machinery - Positioning of safeguards with respect to the approach speeds of parts of the human body)
・EN ISO 13857:2008 (Safety of machinery - Safety distances to prevent hazard zones being reached by upper and lower limbs)
・EN ISO 14119:2013 (Safety of machinery - Interlocking devices associated with guards - Principles for design and selection)
・EN ISO 14120:2015 (Safety of machinery - Guards - General requirements for the design and construction of fixed and movable guards)
・EN 349:1993+A1:2008 (Safety of machinery - Minimum gaps to avoid crushing of parts of the human body)

機械指令に適合するための事前確認 「図面検証」と「実機での構造確認」の実施
それでは、実際にどの様な事前確認を行うのかについて、触れて行きたいと思います。
<図面(電気回路図、部品リスト、油空圧回路図、その他機械関連図面等)をベースとした「図面検証業務」>
評価対象である機械装置に関連する図面を当社にお送り頂き、それら図面を欧州機械指令及び上記に挙げた様な整合規格を基に適合性を検証致します。
また、図面ベースでは詳しい確認が行えないものについても、機械装置に関わる可能性があると考えられる要求項目については、要求項目と確認が必要となる項目について、ご報告させて頂いております。
検証業務開始前にある程度の機械装置の設計が完了していない場合は、作成途中の図面や類似機種の図面を確認しながら、作業を進めていきます。
図面検証業務では、主に以下の様な資料をご準備頂きます。
・電気回路図(使用配線の径や仕様を含む)
・電気部品リスト
・電気部品配置図(盤内/盤外共に部品の配置場所や配置高さが確認できるもの)
・油空圧回路図
・油空圧部品リスト
・機械図面(機械の寸法や設置高さ、その他安全柵等の寸法も含む)
・機械のマニュアル(設置マニュアル、操作マニュアル、メンテナンスマニュアル、サービスマニュアル等)
これらの図面を基に機械指令への適合性確認を進めて行き、事前に問題点を洗い出し、適合性評価までに対策を盛り込むことが可能です。
<実機を使った「構造確認業務」>
評価対象の機械装置に対し実機を見ながら、事前に構造確認を行っていく業務です。
評価対象機種がまだ未完成の場合、既に生産している類似機種、または国内やEU圏以外に販売している機種などを利用して、構造確認を行っていきます。
小型製品であれば、当社にサンプル機をお送り頂き、評価を行う事も可能です。
構造確認業務の主な実施作業は以下の通りです。
<機械部分に対する構造確認>
・装置の動作を確認し、全体的なリスクアセスメントを行った上、危険箇所を抽出する
・抽出した危険箇所に対して、安全規格に基づき、対策が必要かどうかを判断する
・対策が必要な場合、具体的な規格要求や対策例(案)を検討する
・その他指令や規格の要求事項に対しての確認を行う
<電気部分に対する構造確認>
・EN 60204-1(産業機械の電気安全規格)を基に評価を行う
(EN 60204-1評価の主な内容)
- 各電気部品がメーカの仕様通り、適切に使用されているか
- メインブレーカが適切に設置、配置されているか
- 感電対策が規格要求通り、行われているか
- 過電流、過負荷保護機器が適切に設置されているか
- 保護接地が確実に取られているか
- 制御機能に不備は無いか
- スイッチ等の色、配置に不備は無いか
- 部品の配置やメンテナンス性に不備は無いか
- 適切な配線(太さや可とう性等)が使用されているか
- 電線の配色や配線方法は適切なものか
- モータは適切に設置されているか
- ラベル類は要求されるものが張られているか
- マニュアル類は整備されているか 等
・安全制御機能について、EN ISO 13849-1及びEN ISO 13849-2(制御安全関連規格)に基づき、PLr(要求されるパフォーマンスレベル)の確認や現状の回路構成のカテゴリ確認、及びPL算出の為のMTTFDやDC、CCF等の確認や計算を実施します。
最後に、このような業務内容は、お客様のニーズに基づき、カスタマイズさせて頂く事が可能です。
例えば、事前に構造確認を行う場合でも、機械的な部分のみや制御部分のみの評価等、必要に応じて限定した評価を行う事ができますので、部分的なスポットコンサルティングが必要な場合でも是非お声掛けください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
これらの業務に関するご相談お待ちしております。
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(イーエムテクノロジー株式会社 技術部)

2019年09月30日